今日も旅天気
 
アジア大好き。共産党は大嫌い。
 



カイラスへ2

 チベット冒険の旅、いいなあ、俺も行ってみたい、かっこいい、写真やビデオを見た一部の友人達は言う。でも実際はけっこう激しく揺れる車の中でお尻と腰の痛みを我慢し、高山病になったらやだなあ、と怯える、あまりかっこよくない旅である。その上に山歩きが加わると、うまくも無い食べ物を我慢しながら食べ、泥まみれで、風雨、雹や強風に耐え、上り坂で筋肉は悲鳴を上げる。下りは膝ががくがくし、薄い空気に酸欠の金魚のようの口をぱくぱくする。やっぱり絶対かっこよくない。
 時に考える。俺たちはなぜここに居るのだろう。家でソファーに座り、ビールでも片手にテレビでチベットの特集番組でも見ていれば、楽にそこに行った気になれるかもしれないのに。

 テレビのドキュメンタリーではトイレの話がほとんど出てこない。これが一番の問題なのになあ、少なくとも女性にとっては。
 チベットの高地には木はほとんど生えてない。草は生えているが羊やヤクが食べてしまっている。平原には隠れる段差もほとんど無い。結局、数十センチの段差を利用して用を足さねばならない。その段差もない時は「すいません。おしっこをするので向こうを向いていてくれませんか」と同行者に頼むことになる。そしてたとえトイレがあっても外でしゃがんだほうがましのような激しく汚いトイレも多い。というかそれが普通だけどね。
 まあ。とにかく旅は始まった。大枚をはたいているのだからできるだけ楽しく過ごそう。食事は値段を気にせず本当においしそうなものだけを選ぶようにした。はじめはニーマにチベットでの美味しそうなメニューを聞こうとしたのだが、彼は中華料理をよく知らないと言う。本当のところは中国のことなど知りたくないようだ。チベット人なら当然なのだろうか。  
始めてチベットに来た六年前、中国人が好きなものは絶対に食べないというチベット人に会ったことがある。彼は豚肉に箸をつけなかった。



2006年12月16日(土)01:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | レジャー・旅行 | 管理

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