今日も旅天気
 
アジア大好き。共産党は大嫌い。
 



いいかげんにしろ大韓航空

 海外に旅する場合、最近はほとんど飛行機を利用する。当たり前である。日本の場合、他に船以外の選択肢は無く、船を利用するのは暇も金もある人たちか、暇はあるが金に苦しんでいる者達だろう。後者の場合、中国に行くのに船を利用して費用を抑えることができる。ただ最近は昔ほどのメリットは無くなったけどね。航空券が安くなったから。
 その飛行機で苦労した話を二つほどしたい。最初の話はもう二十年近く前の西安から広州に行った時のこと。当時の中国は国内線でも2時間前に来い、と要求していた。飛行機の出発は六時半、真っ暗なうちから前日に頼んでおいたタクシーに乗り、飛行場に着いた。手続きはすぐに終わり、待合室でぼけっと待っていた。
 当時の西安の空港は今より町に近く、朝は霧のかかることの多い空港だった。案の定空港は深い霧の中にあり、飛行機はいつまでたっても飛ばない。八時、九時、飛ばんぞ。お腹はぺこぺこだ。機内食を食べることができるだろうと朝は何も食べていない。
 十二時頃、カートに入ったパンを服務員が押してきた。ああ、ありがたい、一つを手に取ると服務員は言った「二元」。ふざけるな、同じものが町では五毛だ、4分の1だぞ、ひどい話だ。しかし「いらんわい」とパンをカートに叩きつけるしか抗議の方法が無い。
 飛行機が離陸したのは二時を超えていた。ああ、これで機内食を食べることができる。うれしいな。あ、ピーナッツとオレンジジュースを配っているぞ。ジュースはかなり粉っぽいけどまあ、ここは中国しかたない。機内食はいつかな♪なかなか始まらないな  あ、カーテンがレールからちぎれてぶら下がっている奥は配膳室かな。上下、地味な服を着たスチュワーデス、もとい服務員、おばさんばかりだな。まあ、機内食さえ配ってくれたら誰でもいいよ。
 遅いなあ、あ、飛行機が下降を始めたぞ。あれ見えるは広州かな。初めて見るけど、空腹で目がかすんでよく見えないよ。
 ああ、広州に着いちまったぜ。ほんまかいな。2時間以上飛んで、粉ジュースと油の回ったピーナッツだけかい。
しかたない、今回の機内食、中華民航につけておく。いつか返せよ。

 でも一言、「中華民航の馬鹿野郎」
 ツケはまだ返してもらっていない。

 もう一つのトンでもないキャリアは大韓航空、時期は一九九七年くらいだったかな。韓国がバブルで潤っていた時。このミニバブルが原因でひどい目に遭ったのだけど。
 その時はシンガポールからソウルまでの便だった。飛行機が離陸して機体が安定した時、スチュワーデスが最初に始めたのが免税品の販売だった。飲み物も配らずに?
 バブルでお金に余裕のある韓国人の客たちは札束を頭上に振りかざし、スチュワーデスを呼ぶ。漫画みたいだけど本当の話。機内のほうが空港より安いのか、あるいは空港には十分に品物が無かったのか、延々と免税品の販売を続けるスチュワーデス達。ニコニコして。
 その時の私は原因不明の熱病を発症していた。「デング熱」と後でわかったのだが四十度を超える熱でふらふらだった。女房が水を頼むと。「チッ」と舌打ちをしたスチュワーデスは水を持ってくることは無かった。女房は直接配膳室に行き、小さな水のパックをもらってきた。それもカートが通路を占領しているのでとても時間がかかった。
 飛行時間の約五時間、延々と免税品の販売をし、機内食はおろか、飲み物も配ることの無い飛行機はソウルに着いた。どうなっててるの、大韓航空。
 何年か後、JALに勤めている人と話す機会があった時、聞いてみた。彼によると大韓航空のスチュワーデスは免税品の販売がボーナスに反映するらしい。にこにこしていたのはそのためか。
 JALは違いますよ、と彼は力説しておりました。



2006年7月15日(土)15:39 | トラックバック(0) | コメント(1) | レジャー・旅行 | 管理

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コメント

 1: ana

しかしANAはそうらしいですw

 by kmg | 2006年7月17日(月)22:04


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